webに掲載済み三本のメリーバッドエンドストーリーを収録したファンタジー短編集です。

虹の光を瞳に宿した「虹の子」は、快晴の日に人々の元を訪れて幸福を招き入れる役目を果たす。虹の子に憧れを抱いていた少年はある日、一人の虹の子から虹の光とガラスの玉を譲り受けた。 虹の子が生きる世界は、少年が思い描いていたものと大きく違っていた……。

星界から落とされた星が生きる地上の世界、アルトランド。 誰にも気付かれずに生まれ、愛に餓えた落とし星は「ロベリア」と呼ばれている。ロベリアである一人の少年は主の任務を実行することで、報酬として嘘の愛情と衣食住を与えられていた。 少年はある日、主から国の王の殺害任務を言い渡されたロベリアの少女と出会う。少女は少年に任務の手助けを依頼するが、その少女の本当の目的は……。